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2real Intentions
自由区域代表/大西孝之がホストとなり、事業パートナーと語り合う02

ローカルSDGsコンサルタント

クリエイティブ ディレクター 大西 孝之 株式会社 ミライノラボ 田島 翔太

2015年9月の国連サミットで採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されたSDGs。
2030年までに持続可能で、より良い世界を目指す国際目標です。
この野心的な目標達成に対し、地方の企業がどのように取組むべきか、
その指針を示すのが「ローカルSDGs」です。
千葉大学発のベンチャーミライノラボ代表の田島翔太氏と
「ローカルSDGs」のコンサルタント事業について語ります。

SDGs logo
(株)ミライノラボは、千葉大学発の地方創生ベンチャー企業や行政と学生をつなぎ、SDGsに取組みます

田島ミライノラボは千葉県内の行政や企業をクライアントとして、地方創生に携わっている会社です。千葉県内にいくつかのフィールドがあって、ひとつは私自身が住んでいる長柄町の街づくり。最近ですと、市原市の商店街の活性化なども行っています。ミライノラボの強みというのは、学生が地域に入って、住民と一緒に街づくりを行うこと。その地域の中には市役所の方とか企業の方、住民の方などいますけど、それを学生がつないでいくイメージです。

大西その活動の一環として「ローカルSDGs」ということを提唱しているわけですね。

田島地方には都市部とは違った課題があります。たとえば人口問題ですね。日本は2008年から少子高齢化、人口減少社会に入っています。しかし、新型コロナウィルス感染拡大前までは、東京は人口減少が起きずに逆に増えていたわけです。

大西人口減少がどのような課題をもたらすのでしょう?

田島今まで高度経済成長からバブル景気を経て、わーっと盛り上がって作られた道路や電気、インフラというものが老朽化していますが、人口が減少し、行政の税収が少なくなることで改修が困難になります。他にも人が増えている時代に作られた小学校や中学校が廃校になり、地域の「学び」が少なくなる。今、まさにそのような時代を迎えていて、地方で暮らしている人たちがどんどん不便な生活を強いられる可能性が生まれています。

大西そういった背景の中で「消滅可能性都市」という言葉が言われています。

田島2014年当時に1800くらいあった自治体の半分ほどが「消滅可能性都市」となっています。若年層が減少しているので、ますます人口減少が進んでしまいます。

大西そういった背景もあって「ローカルSDGs」という考えがあって、それを推進していくということですよね? 地方企業や地方行政がSDGsにしっかりと取組めるよう導くイメージですか?

田島私自身、東京から千葉の地方部に移住して、今まで地方創生の現場を見てきた中で、地方には潜在的な魅力や伸びしろもたくさんあると感じています。企業や行政の取組みもかなり尖った形の取組みも増えていますし。さらに期待できるのが、大学生をはじめとする若い人たちが地方の魅力とか社会問題に対して、今までにないほど敏感になっています。そういった形で課題を抱える地方部の「関係人口」を増やしていくことで課題解決のきっかけになるのではないか、と考えています。

SDGsの取組みは、地方のほうが結果が見えやすい。地方の課題と世界的な課題をすり合わせて進めていく

大西SDGsの現状というものを考えると、やはり都心の企業のほうが情報をキャッチアップしていて、まだまだ地方の企業の取組みが少ないようにも感じています。

田島そうですね。SDGsで取上げている課題は、都市部でも地方部でも同じように大きな課題だと思います。ただ、地方部のほうが変化が見えやすいということは言えるのではないでしょうか。企業・行政・住民のお互いの距離が近いので、目標を共有しやすいですよね。ゆるく、楽しく、つながりながらSDGsの目標にすり合わせていく。そういった活動ができるのではないかと考えています。

大西地方創生というのは現在の日本でも大きなテーマになっています。そのテーマをもっと広くとらえて、世界的な課題であるSDGsにつなげていくような感じですか?

田島SDGsというとグローバルな印象があって、なかなかとっつきづらい部分もあるとは思います。でも、地元とか自分の身の回りのことをよくしていかないとゴールにはたどりつけません。ゴール自体を理解するのは大事ですが、そこだけを見てしまうと何をしていいか分からなくなってしまいますし、高尚すぎて自分と関係ないとなってしまう。だから、ひとつの企業の活動が、SDGsの目標の〇〇に貢献しているということを理解することから始めてもよいのではないでしょうか。

企業のアクティビティを刺激しながら、楽しく推進できるSDGsコンサルを目指す

大西すでに2021年になっていまして、2030年の達成ということを考えると、10年を切ってしまっている現状があります。その中で、企業のSDGsへの取組みをどのようにサポートしていきましょうか?

田島コンサルと言ってもいろいろなやり方がありますよね。報告書を作って「あとは自分たちでやってください」という姿勢ではあまり意味がないと思います。社内にしっかりと入って、対話を重ねながらサポートしたいですね。企業にとって一番大切なのは社長が理解すること。社員さんにもレクチャーしなければいけませんから。現場に入ることができたら、やはり楽しくやらないと続かないので、社員さんのアクティビティを刺激しながら楽しくSDGsの取組みを進めていきたいですね。ミライノラボの姿勢としては、SDGsに取組む企業に向けて大学の知見を活かすこと。千葉大学の学生が「学生研究員」として所属しています。そういった大学生が企業の取組みに参画することでお互いにとって刺激が生まれればいいと考えています。社会問題とかソーシャルビジネスなどに関心が高い大学生と一緒に、企業の在り方を考えていく、というのもひとつのSDGsの取組みなので。

大西そうですね。私自身、サラリーマンだった時代に会社のCSRの取組みを任されたことがありました。何かを始める、続けるとしたら楽しくないと続きませんから。基本的に、ローカルSDGsコンサルティングについては、自由区域が中心になって企業とミライノラボの持つ資産、つまり大学生をつなげていく、という形で進めていきたいと考えています。ということを踏まえて、今後のビジョンというか、目標はどのような感じでしょう?

田島今まで長柄町で地方創生や街づくりに携わって、そこでやってきたようなことが実は世界を変える何かになるのではないか、と考えているのです。地方部の企業がSDGsに取組むことで、その企業も変わるのでしょうけど、それ以上にもしかすると世界が変わるイノベーションが起きるかもしれない。そういった夢があります。

大西個人的には、SDGsは世界的に正しいことをしましょう、ということだと考えています。そういった取組みをして、正しいこと、良いことをする企業が社会や世界に支持される、そんな世界の在り方を目指したいですね。

田島SDGsというのは、「世の中でやらなければいけない雰囲気になってきたからやる」というものではいけないと思います。むしろSDGsを前提に社会が成り立っていて、一つ一つのゴールが当たり前の世の中になってほしいですね。地方創生とか、地方の課題、地方の渇きとか、そういったものをしっかりと伝えながら進めていきたいですね。

大西ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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